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すると麗彌は最後のショートケーキを頬張りながら
「働かざるもの食うべからずだ」とビシッと指を立てた。
「いや、他に仕事あるでしょ!」
「まぁ、そう邪見にするな。仕事を覚えるまで助手と言うことにしておけばいいだろう?なに、戦闘などあったらこいつに任せればいいんだ。よし決まりだ!さぁ、行ってこい」と麗彌は扉の方をビシッと指差すと、ホレホレと言いながら炯邪たちを追い出した。
――――――
―――――
――――
扉が開く。
久しぶりの太陽はすでに正午を指すように頭上高く輝いていた。
「たく、麗彌さんもいい加減にして欲しよな。
―――それで、お前」と横で一口もケーキが食べられなかった性か、機嫌悪そうな茶髪の女を俺は睨んだ。
―――正直好かん。
「あのねぇ~お前って失礼よ!私にだってちゃんと名前あるんだからね」とビシッと俺の鼻先に指をたて説教する吸血鬼。
「じゃあ名前は?」
「セリス・オルランド・シルレット。まぁ、長いからセリスでいいわ。それで、あなたは?」
「俺は…」
この後の続きはまた今度にしよう。
面倒だがこれから先、コイツ…いや、セリスとの付き合いは長そうだからな。
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