312人が本棚に入れています
本棚に追加
長女が一歳半頃。
長女が一歳二ヶ月の時生まれた次女は首が座りだいぶしっかりしてきた。
あやすと笑うようになった次女が可愛いのか長女は遊びたがるようになった。
言葉がまだ片言の長女は「遊ぼう」が上手く言えない。
「いやぼ!いやぼうよ」
気持ちよく寝ている次女を揺り起こす。
「いやぼってぇ」
次女はびっくりして泣き出してしまう。
「駄目!ねんねしとるから起こしたらいかんがね」
「何でぇ」
「だから寝とるから」
「うん」
私に怒られ次女と遊べないことで長女はつまらなさそうな顔をして返事をした。
「あっちで遊びゃぁ」
「う…ん」
私はやりかけていた食事の用意に戻ろうとした。
「いやぼ!いやぼう!」
今怒られたばかりなのにまた次女を揺すっている。
「もう…駄目だって!」
「……」
今注意したばかりで…
「うん」と返事までして
たのにすぐ同じことをする。
何回怒られても同じことを繰り返す。
これも旦那と一緒じゃないか。
あ…あ…。
これ以上に困ったことがあった。
この頃住んでいたのは四畳半の二部屋と四畳ほどの台所がある2DKの古く狭いマンションだった。
二つの部屋の一つはタンスや物で溢れ一つの部屋で食べる寝るを済ませていた。
だからベビ-ベットのような場所を取る物は置けなかった。
次女はベビ-布団に寝かせていた。
またそれが問題だ。
長女は自分が目指す物があれば足元を見ずそれに向かって突進していく。
そして寝ている次女を平気で踏み付けていく。
次女の寝かす場所を変えてみるが無駄だった。
私は心配で目が離せないためテ-ブルの上に寝かせることにした。
だがテ-ブルの上に寝かせたことで長女の手が届きやすくなってしまった。
自分の思い通りにならないと物や人に八つ当たりする長女は次女の手を噛むようになってしまいたえず次女の手には長女の歯型がついているようになってしまった。
これでは…
私は絶えず次女をおぶるはめになってしまった。
自分が気に入らないと物や人に八つ当たりする所も旦那に似ていた。
最初のコメントを投稿しよう!