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長女が一歳10ヶ月頃。次女は8ヶ月お座りもしっかりしてきた。
この頃免許があった旦那は朝が早く5時半には起き7時に仕事に出掛けていた。
それもあってか長女の朝も早かった。
5時半には起き遊びだすが目が離せなかった。
弁当を作り終えた私は次に旦那の朝食を作る。
作り終えた弁当はすぐ持って行けるよういつも玄関に置いておく。
この日は珍しく長女は別の部屋で玩具で遊んでいるので私は朝食を済ませた旦那とコーヒーを飲んでいた。
時間は7時
「ほんなら行って来るで」
旦那は玄関で叫んだ。
「わぁ…何だこれ…?」
何だろう?
玄関先で長女が旦那の弁当を広げ手づかみで食べている。
私は油断していた。
綺麗に作った弁当はぐちゃぐちゃになって床に散らばっていた。
「何で…?せっかく作ったのに…」
長女の顔をみると口の回りはべたべたで酷い顔になっていた。
いつもおとなしい時は必ず悪いことをするがその悪さもダイナミックなだけに後の始末に困る。
「もう今日は弁当いいわ。何か食べに行くで」
この日旦那は弁当を持たず仕事にでかけた。
後に残されたのは見るも無惨な弁当と弁当にまみれた長女だ。
何事に関しても半端じゃない。
旦那が出掛けると次女が起きだした。
それに気付いた長女は喜び次女のところへ行った。
「いやぼ!いやぼ!」
寝起きでボゥとしている次女を揺する。
揺すられた次女は何が何だかわからない。
反応がない次女を長女は力任せに揺する。
「そんなことしたらいかんがぁ」
注意を聞かない。
「いやぼ!いやぼって」
「やめなさい!!」
今度は思いっ切り引きづる。
さすがに頭にきた私は長女の尻を思いっ切り叩いた。
長女は泣かないどころか逆切れした。
どうして言うことを聞いてくれないのだろう。
この頃の私にとって毎日言うことを聞いてくれない長女は悩みの種だった。
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