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娘が四ヶ月の終わり頃私のお腹には次女ができた。
娘は五ヶ月めに入ると重たい体で寝返りをしようとした。
そして五ヶ月の終わりになると寝返りが出来るようになった。
さすが我が娘。
この重い体の寝返りは豪快だ。
「ドスン!」
寝返りした体はバウンドする。
勢いを付けすぎると元に戻ってしまう。
七ヶ月に入るとつかまり立ちとお座りが出来るようになった。
いくつも関節があるような太く短い足で立ち上がっていた。
そしてテ-ブルの上にあるものに手を伸ばし手当たり次第下へ落としていく。
いつもテ-ブルの上には何も置けない状態だ。
食事の時は大変だ。
重い体のくせにいとも簡単にテ-ブルの上に乗りドカッと座り込む。
降ろしても降ろしても…
終いに旦那と私はジュウタンに茶碗や皿等を置き食事を続けた。
娘に見下ろされながら…
10ヶ月になると歩き始めた。
「ドタ!ドタ!」
太く短い足はまるで大地を踏み締めているようでたくましい。
その頃になると悪戯が始まり目が離せなくなった。
与えた玩具では全然遊ばない。
何故かゴミ箱に行きゴミを出し散らかす。
置いてあるゴミ箱は全部だ。
ちょっと目を離すと部屋中ゴミだらけだ。
その頃から我が家にはゴミ箱を置かないようになり常にス-パ-の袋を自分の近くに用意するようになった。
また手の届く扉は全部開け中の物を出してしまう。
それは玄関の靴からテレビの下のビデオ台所の鍋やフライパンに醤油や油とあらゆる物だ。
日常品はこの娘にとっては玩具だ。
怒っても怒っても直らず日ごと酷くなっていく。
玩具が駄目ならと子供番組をかけてみるが全然興味がない。
テレビに興味をほとんど示さないのにテレビを切ると怒る性格。
それに何度怒られても同じこと喜んでする性格。
この変な性格は旦那に似てる。
この時私はそう思ったがまだ子供だから…悪戯は当たり前と安易に考えていた。
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