プロローグ

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「こらぁ!!」 とてつもない大きな怒号が突然暗がりになっていた森林の奥から辺りに響き渡る。どれくらい凄かったといえば、逞しい筈である雄ドラゴン達ですらその衝撃に吹き飛ばされそうになったくらいである 当然小さなドラゴン達は吹き飛ばされゴロゴロと転がっていってしまうものや余りの衝撃に気を失ってしまうものまで出てしまい、怒号がやんだ時には辺りは惨劇が起きたような酷い状況になっていた。 「ちょ、長老…」 やがて惨劇に気付いた雄ドラゴンが森の奥を見ていると、ドスン、ドスンと地鳴りのような足音を立てながら大きなドラゴンが姿を現した。すると一斉に雄ドラゴン達が自分より更に大きなドラゴンの下に集まり跪く 「うむ。…見ていたぞ」 大きなドラゴンは雄ドラゴン達を見らずに遠くに、どこかの大物芸人特有の驚きのリアクションをとったままで固まって気絶している小さなドラゴンを見て大きなため息を一つついたのだった
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