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大きなドラゴンの、余りにも大きなため息に雄ドラゴン達は互いをみあい、ざわめいていた。大きなドラゴンといえば、眼下でヒソヒソと話す雄ドラゴン達を細い目でみていたのだがすぐに視線を小さなドラゴンの一人へと目を向ける。先程、雄ドラゴン達に何かをさせられようとして拒んだドラゴンだ。
大きなドラゴンは、小さなドラゴンの下へと歩み寄ると大きな腕で小さなドラゴンの身体を軽く揺さ振ってやる
「起きぬか、テティシアよ」
「はう…ん……う?」
ゆさゆさと手加減しているながらもかなり揺れる身体に小さなドラゴンはやっとの事で意識を引き戻す。寝呆けたような口調で辺りをキョロキョロと確認。近くにある、大きなドラゴンの足部をみつけると徐々に視線をあげていく
「………お、お、お…」
小さなドラゴンはそれがドラゴンだということと、自分の祖父だということに共に気付くと信じられないように小さな口を大きくあんぐりと、しばらくの間あけてしまっていた
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