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鍵は丈夫そうな南京錠で扉を固く閉ざしていた。
「鍵は私だけしか知らない場所においてあるため、ほとんどの人が扉を開けるのは不可能です。」
そう言いつつ、ジョリー氏は蔵の重い扉を開けた。蔵の中にはいろいろと装飾品が揃っているはずだった。しかし、彼らが目にしたのはまるでパズルがバラバラになったような光景だった。
ガラスケースは割られ、金庫の鍵までもこじ開けられていた。3人が立ち尽くしたのは当然だった。マイク警部がすぐに応援を呼んだ。ただ、ジョリー氏の反応だけが違った。
「・・・・・・・・・ない。」
「どうしましたか?」
「ないんだ。赤い箱に入れていた櫛が・・・・・呪いの櫛が・・・・・無くなっている~~~~~~~~~‼」
「んぬぅわに~~~~~~⁉」
マイク警部が現場を調べ始めた。なるほど、確かにあからさまに何かを後生大事に入れていたと思われる赤い箱があった。しかし、その中身は誰かに抜き取られたみたいに、ぽっかりと空間が空いてしまった。ここにその櫛を保管していたのかどうかはジャック達にはわからないだろうが、ジョリー氏の反応から見ても、おそらく入っていたんだろう。しばらくして、本部からの応援がきて、庭園はすこし、騒々しくなっていった。
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