31人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
そうだとすると、実に微妙なところだ。本当に遠出かもしれないし、カモフラージュかもしれない。彼女がそこまでやる理由は分からないが。
「では、彼女が行きそうな場所はどこですか?」
「警察に捜索願をだした後、いろいろと行ってみたんですけど、どこもダメでした。」
こうなると、一から始めなければならない。正直、大変なことである。
「分かりました。依頼をお受けいたしましょう。明日、お宅に訪問します。」
「ありがとうございます。これ、家の住所です。お待ちしております。」
彼女は深くお辞儀をして帰っていった。しかし、ジャックは大弱りであった。情報が少なかったからだ。とにかく情報が必要だと判断し、ジャックはマイク警部に電話した。
数時間後、マイク警部が来た。
「呼び出すとは珍しいな。何かトラブルにでも巻き込まれたか?」
「まあ、そういった所でしょうかね。そこで、お伺いしたいんですが、サリー・サドーさんをご存知ですか?」
「何だ?何故彼女の名前を知っている?」
ジャックはここまでのいきさつをマイク警部に話した。
「なるほど、そういうことだったか。だったらちょうどいいものがある。ちょっと待っててくれ。」
そう言ってマイク警部は車に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!