惨劇の歌

3/7

31人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
ある程度ジャックは話を聞いて、庭園にでてきた。この時期に見ごろな花がいっせいに開花していた。ジャックが楽しんでいると、どこからか声が聞こえた。むしろ歌だった。 "美しき小百合は~乙女さえ魅了する あまつさえ乙女は 小百合と一緒に逃避行~~🎵 小百合は欲します~色が欲しいと申します 逃げた乙女とともに 男の首から色盗む~~🎵 小百合は恨んでる~つけてほしいと呼んでいる 頭にゆいつけて 女と一緒に水浴びよ~~🎵" 聞いててかなり変だと思って、ジャックは歌のする方へ行ってみたが、そこには誰もいなかった。マイク警部が呼んでいたのですぐ戻った。戻ってみると、また別の人がいた。 「ジャック、彼らは店の従業員だ。」 そういうと、二人は自己紹介をした。 「はじめまして。タシル・イグーゼです。」 「・・・・・・・マース・ライターだ。」 タシル・イグーゼ、26歳、同じくマース・ライター23歳、従業員である。サリー・サドーをよく知る人達であった。マイク警部は二人の話を真剣に聞いていたが、ジャックはその気になれなかった。さっきの歌のことが気になってしかたないのである。 「ジャックさん?どうしました?うかない顔をして?」 ジョリー氏が尋ねた。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加