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「いえ・・・・・。ジョリーさん、一つ伺ってもいいでしょうか?」
「私に答えられる限りまでなら答えます。何でしょうか?」
「あの蔵には本当に装飾品しか保管されていないのですか?」
それを聞いた途端、ジョリー氏は固まってしまった。しかし、しばらく考えた様子でいると、ついに重い口を開けた。
「あの蔵に装飾品しかいれていないのは確かなことです。ただし、普通の装飾品ではありません。」
語り始めると、皆すっかり黙ってしまった。
「目が飛び出るほど高いということですか?」
「それならまだマシの方です。あれは、あの装飾品は・・・・・・・呪われているのです‼」
その言葉にジャックとマイク警部は返す言葉が見つからなかった。二人の従業員もまた、幽霊を見たような顔😱をしていた。
「呪われている⁉」
「これは私がまだ、製造の仕事をしてたころです恋い焦がれた女性に一本の櫛を作ったんです。それはまさに国宝ともいえるほど素晴らしいものでした。私はその時プロポーズをして結婚しました。しかし、数カ月後、彼女は交通事故で亡くなったんです。櫛を血で真っ赤にそめて。その時、悲しみのあまり旅にでて今の妻に出会い、再婚してかつて愛した女性の遺品をしまっているのです。」。」
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