第二章

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「また会えないの。」 私は好樹と電話で会話をしていた。ここ一ヶ月は好樹と会っていない。 「ごめんな。仕事が忙しくてさ。」 「でも。明日は……。」 「分かってる。夜に会おう。7時くらいにいつもの場所で。」 「うん。分かった。」 渋々納得はしたが、期待はしていなかった。また、『仕事がのびた』等の言い訳をして会えなくなるのだから。 仕事が忙しいのは理解している。しかし、どうしようもなく会いたくなる時、自分でも抑える事ができなくなってしまう。私が我慢しなければならないのだけれど。
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