第二章

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「あのさ。」 今回は私から話をきりだした。 「どうした?」 「うん。もうちょっと会える時間つくれないかな?寂しくてさ。」 私は何故か目頭が熱くなるのを感じた。 一瞬沈黙が辺りを包む。好樹は体勢を崩すとココアをすすった。 「僕だって一緒さ。でも…」 「分かってる。仕事しないと私を幸せにできないでしょ?分かってるけど。」 とうとう私は堪えきれずに涙をながしてしまった。こうすることで困らせてしまうことは分かっていた。しかし、私自身も孤独という闇に意識を奪われていた。冷静な判断ができない。 「ごめんな。」 好樹も言葉をつまらせていた。 喫茶店の中にはいずらい雰囲気になり、私たちは喫茶店をでた。 外は冷たい雨が音をたてて地面を濡らしていた。
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