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その後リハビリの末、ぎこちなさは残るものの歩く事が出来るようになった。
会話はまだ難しいが、自分の考えはしっかりと持っているようだ。
そして、担当医から一日外出の許可がおりた。
「好樹すごい良い天気だよ。どこ行こうか。」
私は好樹に問掛けると、好樹は桜の木を指した。
最初は何を伝えたいのは分からなかったが、ふとある場所思い浮かんだ。
「あの桜並木…。」
私が呟くと好樹は私を引っ張り歩き始めた。
「もう散り始めてるから綺麗かもね。」
照りつける太陽の下、私は好樹と手を繋ぎながら歩いた。
あの桜並木へ向かって。
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