第一章

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「やっぱり。」 私は電話で清美とはなしていた。 「でも彼いいでしょ。絶対に結と好樹気が合うと思ったんだ。」 「まぁ、いい人はいい人だけど……。」 「だけど?」 「分からないけど、友達以上にはならないよ。」 「えぇ。つまんないなぁ。」 とは言ったが、心のどこかで期待はしていた。清美の言う通り確かに彼とは気が合う。しかし、ここで気になっている事を清美に話すと彼女は調子に乗って更に私達に余計な介入をしてくる。彼とはゆっくりと付き合っていきたかった。 「でもありがとね。清美。」 「いいよ。何かあったら報告してね。」 「分かったよ。」 やはり清美の仕業だった。でも感謝はしている。彼に出会えた事で今後私の人生は少なからず良い方に影響はでるだろう。 そして彼と次に会う日は明日に迫っていた。
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