悲劇

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初めての戦以来、鑑連は益々稽古に清を出しながら武士としての礼儀を学んでいた。 だが、早く戦をしたいと高鳴る鼓動を抑えられずにいた。 そんなある日、鑑連はどひゃぶりの雨の中、家臣が止めたのにも関わらず稽古に出掛けていった。 雨は、強くなる一方で止む気配もなかった。 だが、戦というのは雨も関係ない。 寒さや雨の対応等も知っておかねばならないとそう鑑連は、考えていたのであった。 稽古を終え帰ろうとした時、鑑連は知る術もなく倒れ込んだ。 倒れ込んだ鑑連に容赦なく雨が降り続く。 薄れいく意識の中で、何が起きた?ここで終わるのか? そう思った時、意識が無くなった。
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