少年期

6/8
前へ
/27ページ
次へ
鑑連は、慣れないながらも家臣に戦の支度をさせた。 そして武士としての初めての戦へ出たのであった。 初陣ということもあり後ろで、指揮を執るのが普通であったが鑑連は、違った。 自らが、兵を引っ張る様に敵陣に突っ込んでいった。 敵将の首が、向こうからやってくるのだから敵兵は、当然鑑連の首を狙ってくる。 だが、鑑連は馬に跨がり次から次へと敵兵を斬り捨てていく。 その姿に硬直状態だった戦場が、一気に動き出した。 大友の兵は、勢いのある鑑連の援軍に士気を高め、 敵軍は、あまりの事に呆気にとられて兵への指揮が遅れた。 鑑連は、それを見逃しはしなかった。 機能してない敵の本陣へと一直線に向かったのであった。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加