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息を切らして走る僕。
目指しているのはいつもの公園だ。
その公園から見える景色は、青く広がる美しい空と、空と繋がる広大な海。活気のある港を見通す事も出来る。
そんな景色が、僕は大好きだ。
僕は涙を流しながら、その公園で叫んでみた。今日であいつらから卒業出来る。
もう殴られなくていいんだ。
もうお金を渡さなくていいんだ。
見上げた空に浮かぶ雲が、僕の叫びを受け止めてくれる。
「うっ!!わああぁあぁぁ……!!」
僕は大声を出してみた。ちょっとだけ、すっきりしたみたい。
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