生と死 または、愛と渇望

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 死にたくなった。  何も変わらない日々……通りすぎる人芥みに紛れ込む敗訴感、毎日が同じ日常の同綴りであり、それぞれのくり返しに対する、わたくしの激しい焦燥感など全く併用せない街並み。またや飽々する人々の、嘘ではない、間違いでない会話達……  そこにわたくしはいました。否、そこに私は生きていました。  1992年、2月、冬、或る音楽。
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