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  「校長は今会議室にいる。案内しよう」 そう言って昌浩の返事も聞かずに歩きだす武魅。 どうやらこの二人、かなりマイペースらしい。 「案内中、疑問点があれば答えてやれと言われているが、なにかあるか?」 「えっと、さっき人殺しがなんとかって…」 「…………はぁ」 仰々しくため息を吐いた武魅は、隣を歩いていた千鶴を睨みつける。 「お前はどうしてそうくだらないことばかり言うのだ。すんなり説明してやればいいものを」 「だってあながち間違いでもねえだろうよ」 「間違いだらけだ、馬鹿者」 武魅が放った左フックを軽く避けて、千鶴は昌浩の所まで下がってくる。 「まぁあれだ。ここはいわゆる異能者専門の学校なわけだ」 「異能者?」 「そっ、つまりお前みたいに陰陽師だったり、超能力使う奴らだけしかいないわけ。こんなん表沙汰にできるわけもないから非公式だし、だからって国家として軽視できるものでもない。ならいっそ一カ所に集めておけば動向も分かるし、いざとなったらここに核でも撃ち込めば一気に殲滅。国としちゃあ最善の策っちゃ策だ。つまりここは、人外の力を持っちゃった奴が表で人殺しとか悪さしないように拘束しとこうね、っていう監獄に近いんだよ」
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