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学園都市、と言ってしまうといささか誤解を招く言葉ではあるが、間違いではないから否定はできない。
それは別に麻帆○学園都市でもなければ、科学によって超能力開発する東京の三分の一程の広さを持つものでもなく、ある一つの方法以外では出入りすることさえもままならない、日本から、ひいてはセカイから隔離された孤島。
学園都市と言うよりは、学園島とでも称したほうが適切な気がしなくもないが、まぁとにかくそんな所に設立された学園がまともな物のわけもなく、だからといって何が行われているかなどそこにいる学園関係者か日米の政界トップクラスの者しか知らないような学園は、秘中の秘として存在していた。
東京湾から少し外れた場所に桟橋があった。
遠くから見れば確かに桟橋ではあるが、近付くにつれてその考えは疑義されていく。
桟橋の両脇には妙に大量のテトラポットが設置してあるからだ。
これでは船が横付けできないため、桟橋の意味がない。
さらには、桟橋の先端部分にはイングラムM10サブマシンガンやらカラシニコフAKS74Uを装備した軍人が四人、しかも明らかに日本兵ですらない、おそらく米軍かなにかであろうが、常時まるで何かを守るように立っているのだから、これはもう近寄りがたいなどというレベルでもなく、たまに出入りするのは四トントラック五台という異質さから、近寄るという発想さえ付近の者は考えなかった。
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