PROLOGUE

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「やっぱキラ受もえぇけど仁亜が男の子なってキラに攻めて欲しいなぁ~vv」 夏休みが始まり、うだるような暑い日中。 外に出るわけもなく大好きなガンダムSEEDの小説を片手に鼻息荒く語る少女、宝 仁亜。 数週間前から たまたまテレビで再放送されているのを何度か見て、その虜となってしまった仁亜は、見逃したストーリーを知るべく 昨日、こうして小説を購入したのだった。 「(さーて、続き続き♪)」 再び本に挟んでいたしおりを取り続きを読もうとした、そんな矢先。 聞きなれた曲が耳に届いた。 ~誰も皆さまよいながら、答えを探して…巡り来る季節の中であの瞬間が止まればいいのッ… 「メール? またいつもの広告かな~…」 何度聞いても最終話を思い出し涙が浮かぶ同じみの曲に聞き惚れながら やっとケータイを手にとり届いたメールを開く。 …と、その途端眩い光が辺り一面を包んだかと思うと仁亜をそのまま包み、吸い込んでいった。 部屋には一冊の小説と携帯を残して…
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