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「妄想激しすぎ。
ま、俺が家に自分から入れたのは、冬月だけだよ。」
はああああぁ!!!?
私が妄想激しすぎ?
有り得ない!
塔谷くん何かで妄想するなんて断じて有り得ない!!
でも、フッと笑いながら言う。目を細めて微笑む仕草は、あまりにも私の胸を締め付けてきた。
「も、妄想じゃないよ!
嘘つき!!耳、消毒して洗わなきゃ!!
ばっちぃ!」
「は!?
俺だって、舐めたくて舐めたんじゃねぇよ!!」
「あ!今、舐めたって認めた!!
私、聞きました!!
今、塔谷容疑者は容疑を認めました!」
「うるせえ!
今の無し!
無しナシ!!」
「ひっどっ!」
取りあえず、塔谷くんは自分で女の子を連れ込んだわけでは無いことが分かって、安心した。
これで寝れるよ…。
「アイツら、何やってるんかねえ…。」
「そんなの…あたしが知るわけないじゃないですか。」
「……。」
私たち2人が道路でギャーギャー言い合ってた時に、弓道部の部長と結衣と桐本くんが弓道場から、私たちをコッソリ見ていた。
私と塔谷くんは知る由もない。
「でも、まあ…あの2人は仲良しだから。」
「青山にしては、悲しげな顔で言うんだな。何かあったか?」
「部長には関係ないです!別に悲しくないですし!!
ねえ、桐本くん!」
「俺…、冬月が馬鹿に見えて仕方ない。」
「「今更かよ!!」」
部長と結衣がハモり、桐本くんが私を見る目が変わった…らしい。
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