★+。塔谷くんへ。+★

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「塔谷くん!! べ、別に塔谷くんがドチビとか短足だとか、そんな意味で言ったわけじゃないんだからね!!!」 「明らかにそういう意味としか、取れないだろうがっ!!!」 塔谷くんは、また私の頭を叩いた。 最近、暴力多くない!!? 「で、塔谷くんは何の用?」 冷ややかな目で塔谷くんを睨んでやった。 「お前さ、部活休みだから、帰りにみんなで映画観に行くって約束したの覚えてるか?」 「……あっは♪ 忘れちゃってた!」 てっきりばっちりきっかり忘れてたよ。 そうだそうだ! 『恋という名の永遠の戦士』っていう題名が面白くて、私と結衣が行く約束してたんだ。 んで…なんで塔谷くんと桐本くんが…? 「桐本くんと一緒に行くのは嬉しいんだけど、なんでオマケがあるの?」 心底迷惑だ。 塔谷くんを指差しながら聞いた。 「ふっざけんなっ!! 俺をオマケ呼ばわりしやがって!! 青山が俺と隆史も誘ってきたんだよ! だから、優しい俺は仕方なく…!」 塔谷くんは今日も元気です…。 「まあ、良いじゃん。 塔谷くんと桐本くんも良いでしょう、スミレ?」 「勿論だよ♪ 結衣が言うんなら、全然オーケーだっ! わーい、楽しみー♪」 あぁ、結衣の笑顔が私に…。 「お前、うぜー!! マジうぜえ!! 一回鼻フックさせろ。」 塔谷くんは、今日もお子ちゃまです。  
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