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「塔谷くん!!
べ、別に塔谷くんがドチビとか短足だとか、そんな意味で言ったわけじゃないんだからね!!!」
「明らかにそういう意味としか、取れないだろうがっ!!!」
塔谷くんは、また私の頭を叩いた。
最近、暴力多くない!!?
「で、塔谷くんは何の用?」
冷ややかな目で塔谷くんを睨んでやった。
「お前さ、部活休みだから、帰りにみんなで映画観に行くって約束したの覚えてるか?」
「……あっは♪
忘れちゃってた!」
てっきりばっちりきっかり忘れてたよ。
そうだそうだ!
『恋という名の永遠の戦士』っていう題名が面白くて、私と結衣が行く約束してたんだ。
んで…なんで塔谷くんと桐本くんが…?
「桐本くんと一緒に行くのは嬉しいんだけど、なんでオマケがあるの?」
心底迷惑だ。
塔谷くんを指差しながら聞いた。
「ふっざけんなっ!!
俺をオマケ呼ばわりしやがって!!
青山が俺と隆史も誘ってきたんだよ!
だから、優しい俺は仕方なく…!」
塔谷くんは今日も元気です…。
「まあ、良いじゃん。
塔谷くんと桐本くんも良いでしょう、スミレ?」
「勿論だよ♪
結衣が言うんなら、全然オーケーだっ!
わーい、楽しみー♪」
あぁ、結衣の笑顔が私に…。
「お前、うぜー!!
マジうぜえ!!
一回鼻フックさせろ。」
塔谷くんは、今日もお子ちゃまです。
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