★+。塔谷くんへ。+★

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「いやいや良いねえ。 イケメンとヌイグルミって、素敵!!! 可愛いっっ♪」 「…………。」 携帯を取り出し、桐本くんに携帯を向けた。 ―パシャリ― 「うん♪良い出来だ!」 携帯のディスプレイを見ながら、ニヤニヤしてしまう。 桐本くんは、ようやく撮られたことに気付き、ビックリしていた。 「…なに撮ったんだ?」 「桐本くんとヌイグルミだよ! スゴい可愛いっ♪」 こうして、桐本くんにヌイグルミを何個か持たせて、その度に写メールを撮った。 うふへへ♪ 私の宝物だよーん♪ 撮った写メを全部保存し、欲しいヌイグルミを手に取り、レジに並んだ。 意外とお店は混み合っていて、しばらく並んでいます。 「…あのさ、龍一のことどう思う?」 ボーっとしながら並んでいると、桐本くんが私に話しかけてきた。 「ふへ!!!? いきなりなんで?」 「…いや、何か…冬月って龍一のこと、嫌ってそうに見えたから…。」 「……うん。 最初はね、大嫌いだったよ。 正直、宇宙に飛んでいけと、何度思ったことか…。 嫌いで嫌いで仕方なかった。」 私の人生を最悪な方向に変えた人だから…。 「…そっか。」 「…で、でも、最近はね…少しだけ…本当に少しだけ好きになった。 何だかんだ言って、助けてくれる時だってあるしね…。」 うん…自分なりの精一杯だ。塔谷くんをこれ以上褒めたことは無い!  
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