★+。塔谷くんへ。+★

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「そっか。 龍一はチビだし、たまに呆れるけど…スゴく良い奴だから。 龍一のこと、宜しくな。」 桐本くんは、ニッコリと微笑んだ。 塔谷くんは、確かに良い人だ。多少…アレだけど…。 でも、自分の友達をそんなに褒めるなんて出来ない。 ましてや、塔谷くんなんかを。 私には… 「…私には桐本くんもスゴく良い人だと思うよ。」 塔谷くん、こんな友達をもつなんて、幸せものだよ。 「…いや、その。」 桐本くんは私の言葉に照れたのか、慌てだした。 ああ、可愛い。 「照れんなって!」 笑いながら桐本くんの肩を冗談混じりに叩く。 私が肩に手を置いた途端、桐本くんの顔が微かに赤くなり、お店から出て行ってしまった。 「あれ?やりすぎちゃったかな?」 怒っちゃったかな? まあ、寛大な心の持ち主の桐本くんだから、すぐに許してくれるよね。 レジで会計を済ませ、外に出た。 表には、塔谷くんと結衣がいて、近くに桐本くんも立っていた。 「結衣♪ 買い物終わった?」 「うん♪早く映画見ようよ♪」 結衣に近寄りながら問いかけると、結衣は塔谷くんの腕をギュッと握りながら笑顔で答えた。 「離せよー!!」 塔谷くんは照れつつも暴れていた。 なんか…ムカつく。  
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