★+。塔谷くんへ。+★

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でも、彼女がいないことをまた追求すると、兄はさっき以上にキレそうだから、止めておこう。 椅子に座り、家族3人で食事を始めた。 「お兄ちゃんの料理おいしー!!」 「ははっ、ただのチャーハンだけど、ありがとう。」 「うめぇっ。」 みんなで仲良く食事をしていると、瑛太がバカなことを言ってきた。 「そういえば今日、スミレが男と遊びに行ってたさ。」 「ばっ、バカ!!! 男じゃないよ!」 「いや、男だろうが。名前も男だったし、胸もなかった。」 バカ!確かにそうだけど、ワザワザお兄ちゃんにそんなこと言わなくてもっ。 「なあ、兄貴。どう思う?」 瑛太がチャーハンを頬張りながら、お兄ちゃんに聞いた。 お兄ちゃんは下を向いたまま、バクバクとチャーハンを食べていた。 え、スルー? それはそれで悲しいものがあるんですが…。 チャーハンを素早く食べきると、お兄ちゃんはニッコリと笑いながら言った。 「どこのガキだ、コラ。」 笑顔が黒いよ。 ブラックお兄ちゃん降臨と言ってもいいくらいに笑顔が黒いよ! 「いや、違うの。近所の小さい男の子と遊んでたの!」 「あれは小さかったけど、近所のガキじゃなかったなー。」 「瑛太っ!!? それ以上言ったら、瑛太のパンツ盗むよ!」 「やめろっ!変態みたいだぞ!」 いや、大丈夫。 パンツだけでも、私は妄想できるよ。  
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