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でも、彼女がいないことをまた追求すると、兄はさっき以上にキレそうだから、止めておこう。
椅子に座り、家族3人で食事を始めた。
「お兄ちゃんの料理おいしー!!」
「ははっ、ただのチャーハンだけど、ありがとう。」
「うめぇっ。」
みんなで仲良く食事をしていると、瑛太がバカなことを言ってきた。
「そういえば今日、スミレが男と遊びに行ってたさ。」
「ばっ、バカ!!!
男じゃないよ!」
「いや、男だろうが。名前も男だったし、胸もなかった。」
バカ!確かにそうだけど、ワザワザお兄ちゃんにそんなこと言わなくてもっ。
「なあ、兄貴。どう思う?」
瑛太がチャーハンを頬張りながら、お兄ちゃんに聞いた。
お兄ちゃんは下を向いたまま、バクバクとチャーハンを食べていた。
え、スルー?
それはそれで悲しいものがあるんですが…。
チャーハンを素早く食べきると、お兄ちゃんはニッコリと笑いながら言った。
「どこのガキだ、コラ。」
笑顔が黒いよ。
ブラックお兄ちゃん降臨と言ってもいいくらいに笑顔が黒いよ!
「いや、違うの。近所の小さい男の子と遊んでたの!」
「あれは小さかったけど、近所のガキじゃなかったなー。」
「瑛太っ!!?
それ以上言ったら、瑛太のパンツ盗むよ!」
「やめろっ!変態みたいだぞ!」
いや、大丈夫。
パンツだけでも、私は妄想できるよ。
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