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「スミレ?
お兄ちゃん言ったよなぁ?
男の子と遊ぶのは、妄想だけにしなさいって。」
「い、言いました。」
私と瑛太が睨み合ってると、お兄ちゃんがお茶を飲みながら、またスマイルで聞く。
「なら、分かってるよな?」
「でも…、友達だし…。」
「言い訳は聞きません。
じゃあ、俺は仕事の資料探さなきゃいけないから、皿洗いは2人で宜しくー。」
お兄ちゃんは、私と瑛太の頭をポンポンと叩くと、二階に上がっていってしまった。
「…兄貴の過保護っぷりもすげーな。」
「瑛太が余計なこと言ったからでしょ?」
2人でお皿を洗う。それが、瑛太と私の仕事だった。
お兄ちゃんは、ホントは全部やる、と言ったけど、私たちは無理矢理お兄ちゃんから『お皿洗い』という仕事を強奪した。
「瑛太は、女の子の友達とかいないの?」
確か…バレンタインには、いっぱいチョコを持ってきていた記憶が…。
「いない。部活で十分だし。今は、兄貴と…スミレがいたら満足…だし。」
瑛太は最後の部分を言い終わると、頬が微かに赤くなっていた。
か、可愛いっ!!!
何なの、この子!!
なんでいきなり照れだすの!!
萌える萌える!
萌えます~~!!!!
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