贈り物

2/18
525人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
玄関で履き慣れた靴を履き、カバンに手をかける。見送りに来るものはいない。 玄関の扉を開けると、目の前に冬に枯らされた寂しい木々が見える。 吹き抜ける寒風に身を縮め、マフラーを巻きなおして学校への道をたどった。 「はぁ……今日も学校かよ」 レンヤは今、高校1年生。高校に入学して初めての3学期を迎えてまだ5日目だというのに、こんな心境だ。 レンヤは冬の寒さに行く手を遮れながらも学校に到着した。  
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!