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私は彼の名前を聞こうとも知りたいともあんまり思わなかった。
でも私がバイトの話をしたりするとなんでか場所を知っているような感じのメールだった。
[うちも地元わかるの?]
(わかるも何も俺〇×△大卒だもん。)
えっ~!
そこは私の地元に唯一ある大学だった。
私の高校時代の元カレはここの大学の学生だった。
ここの大学にはあんまりいいイメージがなかったけど私の地元を知ってると言うことから親近感が沸いてきた。
急に彼が気になるようになった。
それまで名前も何も知らないので聞いてみた。
[私今まで名前も年も何も聞いてなかったから教えて!]
(やっと聞いてくれたね!
今まで聞かれなかったから不思議だったんだよね!)
[番号アドだから前にメールしたことのある人だと勘違いしてたんだ!ごめんなさい!]
私は素直に謝った。
彼も私に自分のことを教えてくれた。
名前は貴史23歳のA型でとなりの県に住んでいるとのことだった。
仕事はパソコンパーツを扱う会社の営業マンだということも教えてくれた。
彼は私にもわかりやすいように仕事の説明をしてくれたけどイマイチ理解できなかった。
私たちはちゃんと自己紹介をしてもらった日以来ますます仲良くなり毎日毎日メールを何十通もやった。
そんなある日貴史くんからメールで…
(今日は会社でへましちゃって上司にちょー怒られてまいったよ)
と、少し元気がないようなメールが入ってきた。
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