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それからは怜の独壇場だった。
結局終わってみると、試合は5ー2でサブ組が勝利した。
怜はアシスト3の得点2と全得点に絡む大活躍を見せた。
その日の練習はそれで終わった。
家が近いということも分かり、怜は拓也と一緒に帰ることにした。
「今日は完敗だったよ。」
拓也が悔しそうに笑った。
「怜は物凄い才能を持ってるよ…
ほんと敵じゃなくて良かった。もし他のチームに行かれてたら大変だった。」
「今日は自分でも驚くぐらい調子が良かったからな。今日は出来すぎだよ。」
怜は少し照れながら言った。
「ところでさ、さっき言ってたCチームとかってのは何なの?」
「ウチのチームはAからCまでの三つに分かれていて、小学1・2年がC、3・4年がB、5・6年がAチームっていう風に年代別になってるんだ。」
「じゃあ6年生までこのチームで出来るんだ!」
「基本的にはね。上手ければ飛び級も出来るみたいだよ。」
もっと上手い人とサッカーをする、怜はAチームでプレーする自分を想像した。
その後、お互いのことについての話に夢中になっていたらいつの間にか家の前に着いていた。
「じゃあまた明日学校で…」
「あぁ、今日は楽しかったよ。誘ってくれてありがとな!!」
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