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その試合は激しい点の取り合いとなり、近年まれに見る大接戦となっていた。
見ているほうが緊張してしまいそうな張り詰めた試合も残り15分となって3ー3の五分。
怜と拓也は最初、地元千葉の拓南高校を応援していた。
だが両校の一進一退の攻防を見てどちらが勝つかなど、もはやどうでも良くなっていた。
というより、ただこの試合が長く続けばいいと願うばかりだった。
試合が動いたのは後半ロスタイム。
誰もがもうこのまま延長戦になるなと思っていただろう。
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