約束

3/6
前へ
/35ページ
次へ
その試合は激しい点の取り合いとなり、近年まれに見る大接戦となっていた。 見ているほうが緊張してしまいそうな張り詰めた試合も残り15分となって3ー3の五分。 怜と拓也は最初、地元千葉の拓南高校を応援していた。 だが両校の一進一退の攻防を見てどちらが勝つかなど、もはやどうでも良くなっていた。 というより、ただこの試合が長く続けばいいと願うばかりだった。 試合が動いたのは後半ロスタイム。 誰もがもうこのまま延長戦になるなと思っていただろう。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加