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拓南高校の勝利を誰もが確信した。
だが、ゴールラインを割るか割らないかという非常に際どいあたりで尚陽高校のGKがセーブした。
尚陽高校の選手がボールを大きく蹴りだした。
前線にはFWが二人。典型的なカウンターだった。
ボールを受けた選手の動きは早かった。
さっきのあの一瞬とは対照的で、そのスタートは競馬の馬か、短距離選手の飛び出しさながらの迫力があった。
さすがの拓南高校も、DFの数よりFWの数が多くては守れない。
そのまま二人にゴール前まで運ばれて、呆気なく決められてしまった。
試合終了のホイッスルが吹かれた。
結果は4ー3。
見事に尚陽学園高校が三冠という偉業を達成した。
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