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試合終了から一時間……
怜はまだ興奮から醒めていなかった。
あんなにも人々を熱狂させ、夢を与えてくれるサッカーに改めて魅せられた。
それは拓也も同じだったようで
「ねぇ、怜。いつか僕たちも高校サッカーで国立を目指そうよ。
怜と一緒なら絶対優勝できる気がする。」
「俺も今同じことを思ったよ。絶対優勝しような!約束だ。」
怜は小指を突き出した。
怜と拓也は約束をした。
二人で同じ高校に通い、そして国立で優勝カップを掲げることを……
空には雲がかかり、今にも雨が降りそうだった。
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