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それからの4ヶ月はあっという間に過ぎた……
結局拓也はAチームには昇格出来ず、そんな彼の分も存分にスペインで暴れようと怜は心に誓った。
飛行機で半日以上、ついに怜は憧れの地スペインに降り立った。
何だろうこの感じは…
初めてサッカーに出会ったときのような爽快感というか
鼓動の高鳴りというか
そんな心の奥底から湧き出るようなエネルギーを感じた。
空港からバスで一時間、バルセロナに到着し市内を観光した。
バルセロナには至る所にサッカー関連の施設が建ち並んでいる。
なかでも一同が一際興味を持ったのはFCバルセロナのホームグラウンド
カンプ・ノウ。
国立も日本のサッカー選手にとっては聖地のような場所だが、このカンプ・ノウは規模が違う。
世界中に名を轟かせるビッグクラブのホームグラウンドとなれば、誰でも一度はそこでプレーすることを夢見るだろう。
「いつかこの地でプレーしたい……いや、してみせる」
怜はいつか自分がバルサの選手としてこの地で観客を魅力することを想像してみた。
怜は背中がゾクゾクとした……
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