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「綺麗なグラウンドだろう。ここら辺では一番良いグラウンドなんだよ。」
拓也が誇らしげに説明した。
「こんな所で小学生が練習出来るなんて贅沢だな。すごく気に入ったよ!」
「満足してくれて良かったよ。」
背後から声がした。振り返ると、そこには体格の良い色黒なオッサンが立っていた。
「君が桜井怜くんだね。
私はここの監督をやっている後藤です、よろしく
拓也から話は聞いてる。サッカーが上手いんだってな、ウチに入ってくれて嬉しいよ。活躍を期待しているよ。」
「いや、まだ入るって決めたわけじや……」
「今から練習を始めるんだが、早速参加してみないか?君の実力も見てみたいしな」
このオッサン俺の言うこと全然聞いてねぇよ
怜は内心で舌打ちした。
だが自分の実力を見せる絶好のチャンスだと考え、一先ず練習に参加してみることにした。
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