-壱-

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  -あの世- 此方には普段耳に入らない珍しいお話が届いたりするのです。 『死んだ息子を生き返らさそうとしている母親がいらっしゃる』 ようです。 嗚呼、あの息子は此処へ来れるのかしらん。 まぁ、私どもは母親のデタラメな「現世に魂を繋ぐ唄」を薄く伸ばして聞いているとしましょう。 静けさを見立てた風車を作り風に揺らせておきましょうか。  
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