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嘘つきの僕…残酷な君…
僕の想いは深い海の底に沈み
届かぬ泡になる…
君の瞳に映るのは『彼』への切ない想いだけ
僕の想いは届かないの?
気がついてはくれないの?
切なくて苦しいのに…気がついてほしいのに
無邪気な笑顔は
僕の胸を切り裂きえぐる
「リュウ…」
僕の呟きは泡のように飲み込まれては、流される…
届かない…でも離れられない
行かないでどこにも…
僕だけの君でいて
いつまで待てば、僕のものになってくれる?
いつになったら『僕』を見てくれる?
でも…きっと無理なんだよね…
君には『彼』しか見えてないのだから
だから僕は君のいない場所で、君を想うよ…
“そうそう…行く時は黙って出て行けばいいんだよ、口にだせばだすほど、泡より軽くなるからね……
…だから早く釣られた方が楽だったんだよ”
釣られたのは僕のほう…
愛する君のそばにいても想いを伝えられない
伝えてしまえば泡になる
切ない想いを抱きしめた
声を失ってしまったマーメイド
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