6月25日。

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気候がめちゃくちゃになった今、桜は6月に咲く…今日はそれを見に、二人で公園を散歩中なんだ。 「すごいです。桜、初めて見ましたけど…感動しました」 彼女がいきなり現れてから、半年以上が過ぎた。 最近は彼女も寒さに慣れてきたのか、三枚着込んでいた厚手のコートは一枚に減っていた。 「へぇ…未来ってやっぱり、自然が全くなくなるくらい機械化されてたりするんだ?」 何気なく言った言葉に、寂しげな顔をするエレノア。 「いえ、違います。私の住んでいた未来の地球は、砂漠に覆われているんです」 ジリジリと照り尽くす太陽に睨まれ、大粒の汗が頬をこぼれる。 「気温は年々上がり、それを止める有効な対策もなく…あ、でも安心してくださいね?今の時代より数千年も先の話ですから」 不安げに見つめる俺の視線に気付いたのか、彼女は無理矢理笑顔を作って言った。
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