11月18日。

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エアコンの設定温度は高いまま。 羽毛布団を片付けた俺の部屋。 「…………」 言ってしまった。 ああああ…言ってしまった。 「あの、鷹野、さん…」 少しの静寂の後、エレノアは反応に困ったように、言いにくそうに口を開いた。 「好きって何ですか?」 「…はへ?」 ……生ぬるい空気は、ふっと消えてった。 「…実は私、お父様以外の人間と会ったことなくて…その…好き、という気持ちがよく分からないんです」 窓の外に抜けていった緊張感。 エレノアの言葉を聞き、理解し、考える少しの時間…沈黙が部屋を支配した。
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