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「本では読んだことあるので、なんとなくは分かるんですけど…はっきりとは。ただ、なんだか不思議な気持ちなのは確かです。鷹野さんに好きだと言われて、すごく心が気持ち良いというか…なんというか……」
いつも落ち着いた感じのエレノアが、妙にそわそわしている。
はっきりとした返事は貰えなかったけれど、俺はそれで良い気がしていた。
彼女との生活も落ち着き始め、自分で言うのもなんだが仲は良い。
無理矢理明確な返事を求めなくても、別に良いじゃないか…と。
「エレノア、今日の晩ご飯は何にする予定?」
「…へ……あ、はい。冷やし中華が美味しそうかなぁ…なんて」
急に話を切り替えたからか、少し気の抜けた彼女の返事が可愛かった。
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