12月7日。

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「体調は大丈夫なんですが…どうやらまだこの時代に体が対応できてないみたいで」 布団から顔だけを出している彼女は、確かに『この時代』と言った。 「えー…と、時代…って?」 当然の疑問。 当然の質問。 「あ、言い忘れてましたね。私は未来から来たんです」 ……。 どうやら、あまり関わっちゃいけないような人を拾ってしまったのかもしれない。 彼女はと言えば、さも当たり前のことのように笑っていた。 「未来では、お父様と二人で暮らしていたんですよ。ただちょっと、私がドジをしてしまいまして……試作品の次元転移装置が暴走し、この時代に飛ばされてしまった…て訳なんです。未来は更に温暖化が進んでいて、この時代よりもずっとずっとずっと気温が……」 楽しげに話す彼女とは対照的に、俺の表情は石のようになっていった。 やっぱり、変な子を拾ってしまったようだ。
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