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「…どうかなさいました?」
ようやく俺の変化に気付いたのか、不安そうに彼女は俺を見つめた。
「いや、その、まあ…えー……」
なんて答えたら良いのか分からなかった。
何せ、未来からの来客なんてお迎えしたことがない。
ただ一つ言えることは、彼女の話が全て嘘だとは限らない…って事。
こんな暑い真夏日に、暖房をかけ羽毛布団を装備し、汗一つかかないなんて普通の人間じゃありえない。
そう、少なくとも現代を生きる俺らでは。
「とりあえず、お茶でも飲みます?」
未来人にジッと見つめられ、捻りだした言葉はそんなものだった。
もちろん、『熱々の緑茶をお願いします』と返されたのは…言うまでもない。
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