夏の夜

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 マリーは自分によく懐いている従姉妹、ノーチェの誕生日を祝いに来ていたのだ。  時間は僅かに戻るが、マリーはノーチェにせがまれ、華やかに飾られた客船に乗せられた。  「マリーお姉さま、こっち!」  昨日八歳となったノーチェは笑顔で、マリーを引っ張りテーブルへと誘った。
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