夏の夜
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そう言うとセルシェは城へ戻った。 二十五になる彼は父王ポシディウスの補佐を勤めていた。 「解ったよ」 去っていく背中に呟いて、オシアスは日が暮れるのを今か今かと待った。 「もういいかな?」 海面を見上げてじっと待った。
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