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もういい…。僕は何を信じればいい?
もういい…。僕は誰を愛せばいい?
もういい…いいんだ。このままで…。
僕の意識は暗やみに導かれ始める。
鮮やかな紅色が僕の躰から流れ自由が奪われてく…。
もういい…。いいんだ。これでいい…。
僕は君が逝った世界に近づき始める。
生暖かい紅色が僕を捕り囲みやがて終幕を迎える…。
早く君に逢いたい。
君の笑顔に逢いたい。
ためらうことなく僕は僕自身を殺った。
君への想いはこの命より尊く純粋。
紅く染まった僕の魂が今、君を求め月夜に浮かんだ…。
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