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その言葉を最後に沈黙が辺りを支配する。
お互いに何を言うべきかとんと見当がつかないから。
ただ、未だに目をそらしたままの直弥が少しだけキョウカのカンに障った。
――だからもう、まどろっこしいことはやめにした。
「ナオヤ、過去に何があったのか洗いざらい話してもらおうか」
「断る………と言ったら?」
「力ずくだな。私と勝負して勝ったなら二度とこの件に関しては聞くまい。だが負ければ……それは言うまでもないぞ」
この状況でか、と直弥は内心で苦笑する。リーリスを相手にせにゃならんのに、キョウカとも一戦交えなければならないとは。
つくづく物事は思い通りには進まないものだ。
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