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――ガキンッ!
思いの外重々しい音が鳴り、ナイフを弾き落としマガジンも跳ね返る。
そして、その跳ね返った先には距離を詰めた直弥の片手に握られた…
「なっ!?」
ベレッタの銃倉への入口が待ち構えており、そのまま吸い込まれるようにマガジンの取り替えが為される。
直ぐさま薬室へと弾を送り、再び構え撃つ。
相手の動きだけでなく、眼に写る全ての事象の未来を視て、それを利用することで戦いを有利に運ぶ。
人々が偶然と呼ぶものは、ラプラスの魔眼を解放した直弥にとっては起こるべくして起きるもの。
――必然でしかないのだ。
そう、これから起きることも全て直弥の既知の範囲なのだろう……。
(これでっ!)
左眼が視せる、気が狂いそうな程のグラフや数字の量にふらつきながらも弾道を仮定、代入し確かな未来を弾き出す。
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