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「ん、それで?」
「そいつが暴れて被害が出てるから止めてくれー、ってのが今回の依頼」
「なるほどね…」
と、ヴァンは納得した。
が、
「「???」」
セフィーロは黙っていてよく分からないが、女性陣は聞き馴れない専門用語が出てきたおかげで、まったく理解していないようだ。
「つまり、暴れてる人を止めればいいってこと」
二人は大輝の噛み砕いた言葉を聞いて、やっと納得した。
「もっと勉強しろよ…」
呆れた顔で二人を見るヴァン。
「む、難しい言葉を並べて話そうとするのは、ただの僕頭良いですよ~発言じゃない!本当に頭良い人はもっと分かりやすく話してくれるの!」
「えー?俺が怒られてるー?」
「ちがっ、大輝じゃ…」
「琴音さん。沈黙は金、雄弁は銀、無知は酸化銅ですよ」
「もはや輝いてねぇな」
「価値もありません」
「うがー!!」
「ほらほら…作戦会議続けるよ」
グダグダになりかけた場を、大輝が繋ぎ止める。
セフィーロは静かにそれを見ていた。
「……鞭は酸化銅で出来ていたのか」
違ったベクトルの思考を繰り広げながら。
カオス。
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