第一章~親愛なる破戒僧~

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御社神宮 表の歴史には決して現れない平安からの名門 歴史だけならもっと古い神宮・神社はあるが、名門と呼ばれる所以はその功績にある。 いわゆる“裏”での功績である。 故に“表”では知られず、隠れた名門となっている。 その名門である神宮には今、西洋人らしき男達が二人いた。 1人は美しい白髪のロングヘアーで、透明感のある藍色の眼が特徴的な美青年。 もう1人は黒のツンツン髪で、濃い蒼色の眼を持ち、快活な印象を与える者だった。 前者の名はセフィーロという。 そして後者はヴァン=ホーエン、この物語の主人公である。
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