彩雲

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私はその男の涙をそっと拭った。       「男はどんなに悲しくても、決して泣いてはいけない…と父上が申しておりました。   だからおじさんが泣いた事は秘密にしてあげます。」           「おじさん…か…     良し…分かった!   二人だけの秘密だ。」           その男は何度も私の頭を撫でてくれた。        秋空に雲が輝いて見えた。       
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